イタリア:旅のスケッチブック

イタリアを旅したり暮らしたりしながら、つれづれに描いたスケッチなど。

カテゴリ:イタリア > オスティア・アンティカ

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古代ローマの建築に関する本によると、庶民は「インスラ」と呼ばれる集合住宅に暮らし、中上流階級になると都市部に一軒家というか、「ドムス」と呼ばれた邸宅を構えていたそうです。
そのほかに都市郊外にも別荘がある貴族もいて、別荘は「ヴィラ」となります。
英語の「ドメスティック」は上記の「ドムス」からの派生語だとか。

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古代のオスティア(とかローマとか?)の町並みはこんな感じだったそうです。

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往事のローマ人の豊かな生活ぶりが遺跡にのこっています。

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立派な円形劇場もありました。

オスティアは港湾都市とローマ郊外の別宅都市的な要素が混ざっていたようですが、蛇行したテヴェレ川の堆積物で町周辺の水運などに障りが出て近くに新都市ができたことや、後代は異民族の侵入などから町ごと放棄されて千年以上そのままになったとか。
朽ちているとはいえ、現代の首都ローマからほど近いところにこれほどの遺跡がそのまま残っていることにも驚きました…

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こんなスケッチもあります:


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ローマから地下鉄に乗って海(フィウミチーノ国際空港方面)に向かうと、そっくりそのまま残ったローマ時代の町オスティア・アンティカを散策することが出来ます。

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ローマ市内を流れるテヴェレ川の河口に近く、古代の港湾都市として栄えたそうですが、その後いろいろな理由で町ごと放棄され、現代まで残っていたとか。

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ローマ時代の町を体験できる遺跡と言えばポンペイが有名ですが、こちらはローマから日帰りという訳にはいきません。また、ポンペイが火山灰で封印されていたのに対してオスティア・アンティカは野ざらしのまま状態を保っていたようです。

ポンペイ見物も検討していたのですが、日差しの強い季節になると熱射病の危険があるというこわい話を聞いて(冬は冬で吹きさらしのようですし)躊躇していたので、ローマから近いオスティア・アンティカ散策でポンペイ見物に替えることにしました。

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両方に足を運んだわけではないので比べることはできないのですが、小ぶりな町並みながら見事なモザイクタイルが残っていたり、古代ローマの富裕層の屋敷(ドムス)の遺跡など眺めているだけで、何となく古代のロマンに浸れる素敵な遺跡でした。。。

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