Helsinki

地中海の島シチリア巡りは一段落し、次の長い休みを利用して訪れたのは北欧四国でした。
イタリアへ渡る前はスイスや北欧に足を運ぶことなどほとんど考えていませんでしたが,縁というのは面白いものです。イタリアでデザインの仕事に関わっていたときのボスがフィンランド人だったこともあって、特にフィンランドにはその後も何度か足を運んでいます。

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ミラノから飛行機で二時間、時差は確か一時間程度だったように思います。
言葉が通じなくなる心細さはありましたが、とにかく北欧の人々は英語が堪能で、かつ親切な人が多かった印象です。

ヘルシンキ市内の中心からすこし離れたところに「フィンランディアホール」という劇場があります。
中まで入る機会はありませんでしたが、白いモダンな建築で、フィンランドを代表する大建築家アルヴァ・アアルトの設計したものです。

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スケッチするために近くから眺めていると白い外壁のパネル一枚一枚にわずかなカーブがついていて、ずいぶん繊細なデザインだと感心したのですが、後日「あれはアアルトがイタリアの白大理石を持ってきて貼ったら北欧の寒さで反ってしまっただけ」と人に言われてガクッときました。

たまたま縁あって、イタリアにひとつだけあるというアアルトの建築作品を見に行く日本人ツアーに同行したことがありましたが、光の取り入れ方が北欧的だな、と感じました。

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第二次大戦後のフィンランドの苦難の時期、アアルトは建築やデザインの分野で活躍しただけでなく、国産材を活かした家具のデザインからメーカーを作ったり(素材の質は高くないがデザインの質が高い)ガラス製品を発展させたりしています。

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イタリアとフィンランド、似ていないようでいながら、デザインを通してみるといずれも日本人の好みにあう何かがあるように思います。

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こんなスケッチもあります: