イタリア:旅のスケッチブック

イタリアを旅したり暮らしたりしながら、つれづれに描いたスケッチなど。

Roma
ローマを流れるテヴェレ川にかかる橋の一つ「シスト橋」です。
バチカンの南、いわゆるローマの下町といわれる「トラステヴェレ」地区に近いあたりにあります。

p-sisto01

写真の向きだと、橋の向こうにサン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見えますね。
ちなみにバチカンへ伸びる最寄りのヴィットリオ橋には聖人の像らしき姿が並んでいます。

p-vittorio04

作られた時代がさまざまなのか、それぞれの橋にも個性が見られます。
ローマの橋ばかり集めたウェブページもあるようです。

Ponti di Roma

洋の東西を問わず、歴史的にも都市の繁栄には少なからず大きな川が関わっています。
橋の上から眺める町の景色も面白いのですが、船などで水面から橋を見上げるのも楽しそうです。

…もっとも遊覧船で遊ぶには、現代のテヴェレ川は汚すぎるのが残念ですが。

map-Roma ponte sisto

こんなスケッチもあります:


Roma
ローマはなぜか町中に猫の姿を見ることの多い町でした。
ミラノやその他の町にもノラ猫がいないはずはないのですが(ミラノではスフォルツェスコ城に行くとたいてい空堀で猫がくつろいでいます)、あちこち歩き回ったイタリアの町の中で、いちばん猫が闊歩していたように思います。

gatto

特にトッレ・アルジェンティーナの遺跡は猫が多いことで有名だそうで、この遺跡は観光客が入れない形で町の中にぽっかりと保存されているせいか、通りすがりに猫の姿をよく見かけました。

gatti

大きなバス通りの脇に古代がぽかん、と残っている風情のトッレ・アルジェンティーナです。

gettyimages-1255676788-640x640

現代の童話作家として国民的人気をもつジャンニ・ロダーリのお話にも、猫に変身する紳士のおはなしがありました…(日本語でも読むことが出来ます)

rodari

あるとき町かどのベンチでスケッチをしていると、やってきたノラ猫が膝の上でお昼寝を始めたことがありました。ローマの猫はとてもフレンドリーなのです。

map

こんなスケッチもあります:

Roma
街角の壁に埋もれた古代の遺跡?でしょうか。

SMariaDelleMole

イタリアの首都ローマの地下鉄が貧弱なのは、工事のために地下を掘ると、どこからでも遺跡が出てしまうので、すぐに工事がストップするからだという話があります。
日本でも京都あたりなら同じことが起きるのでしょう。

colonna

地下だけでなく、地上にも古代がさりげなく現在と一体化している、ローマはそんな街です。

Piazza_Colonna_Roma_(5251330336)

もちろん由緒正しい立派な遺跡はそれ相応の扱いを受けていますが、なにしろローマ人の仕事が多すぎて、中世から近代にかけては相当な量の石を新しい建築物のために遺跡から流用したそうですが、まだまだ「おつりがくる」という感じです。

そもそも、古代ローマ帝国の時代よりもっと古い「プレ・ローマ・アンティカ」などと言われる時代の遺跡も出てきますから、歴史の重みがそのまま街の存在感につながっているのかもしれません。

map

こんなスケッチもあります:



↑このページのトップヘ